大阪の都市型ワイナリーの成功にみる新しい事業の立て方

INACOME

かつて大阪というのは、ぶどうの生産で国内一番を誇る時代があったそうです。今の僕たちの感覚や知識からするとそんな面影や検討は一切つきません。それが、技術革新や世界の進歩によって全世界がワンワールドになったことや、産業構造や価値観が変わったことによって、農家ということを辞めたり、農家以上にもっとよい職業や場所的な優位性があり、新しい何かに転じたということもあると思います。

ぶどう自体の市場における優位性というものも変わっていったんだと思います。時代の流れの中で、色々なものが変わっていくので。自分が変わらなかったとしても、相対的に変わっていくので。大量生産、大量消費、一律の消費が終焉を迎えた、今、時代が一周して、古かったものが新しくなるというような結果になってきています。

それが大阪のぶどうの話なのです。

ぶどうはワインの原材料ですが、基本的なワイナリーというのは、地方に山積しています。しかし、大阪は今は完全な日本を代表する都市です。ぶどうを動かして、都市のど真ん中にワイナリーを併設した、飲食店の特集がされていました。ワインは年間3万本程度生産しながら(大阪市内にて)、お店で500円~提供されていて、とても繁盛されているそうです。

このお店が、耕作放棄地となっていたぶどう農園を引き継ぎ、ぶどうの生産もしているそうです。ぶどうの生産から、ワインへの加工、自ら経営する飲食店での提供、ワインの物販や卸などをしているわけです。それも大阪で全て。都市型ワイナリーを併設した飲食店なわけですが、何ともとても今風というか、むしろ最先端な印象すら受けます。