【INACOME起業者紹介】“格納する農業”でCO₂削減と新しい暮らし方をつくる(カクノウ株式会社の須貝翼さん)

INACOMEビジネスコンテスト2024において、「格納する農業で、CO₂削減を実現する」をテーマにプレゼンを行い、優秀賞を受賞したカクノウ株式会社の須貝翼さんに、お話をうかがいました。

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受賞を機に、構想からプロダクトへ――歩み始めた“格納する農業”

「INACOMEビジネスコンテスト」参加のきっかけ

起業前から、農業分野で存在感を示すためには、INACOMEビジネスコンテストへの挑戦が欠かせないと考えていました。2023年度は書類選考で落選し、悔しい思いもしましたが、それでも「挑戦した」という事実を会社の歴史に刻みたいという気持ちが強く、翌年も迷わず応募しました。2024年度に採択され、ようやくスタートラインに立てたと感じています。

これまでBtoB領域で活動してきましたが、もっと生活者に直接価値を届けたいという思いから、株式会社カクノウを設立しました。原点にあるのは、「土を使わない新しい農業を、もっと身近にしたい」という想いです。キッチンやリビングに置ける“身近な畑”を広めたいという挑戦を後押ししてくれたのが、INACOMEへの参加でした。

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優秀賞を受賞後の反響は

受賞そのものは大きな励みになりましたが、発表時点では構想段階だったこともあり、すぐに大きな反響が広がったわけではありませんでした。しかし、その構想だった「空き家を活用した農業サブスクリプション」が、この秋、広島県でついにプロダクトとして具現化します。

複数の不動産会社と連携し、「空き家活用×農業」という新しい形が動き出したことで、広島県を中心に問い合わせや反響が徐々に増えています。

支援を受け、磨き始めたデザイン力と発信力

発表から約11ヶ月ですが、変化は

INACOME事務局から継続的な支援をいただけるようになったことが、大きな変化です。小規模な農業スタートアップはマンパワーが不足しがちですが、外部からの支援によって、これまで後回しになっていた領域にも少しずつ取り組めるようになりました。

今後はプロダクト開発だけでなく、サービスの魅力がより伝わるよう、デザインや広報にも力を入れていきたいと考えています。スタートアップとして注目される仕掛けを共につくってくれるデザイナーや、サービス価値を広める広報担当者と連携できれば、さらなる成長につながるはずです。

当社のコンセプトは「農業をもっと身近にする」。この想いに共感し、共に価値を届けてくれる仲間を増やすことが、これからの大きな目標です。

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仲間を増やし、さまざまな社会課題の解決に貢献したい

今後の展開

広島県で実現した「空き家活用型農業サブスクリプション」を、全国の不動産会社とパートナーを組むモデルとして展開していきたいと考えています。担い手不足や食料自給率の低さ、さらには社会問題である空き家の解消にもつながる仕組みとして、定着させることが目標です。

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また、広島での取り組みと並行して、兵庫県では、3人家族が毎日食べられる量の野菜を収穫できる家庭用水耕栽培装置の開発も進めています。机の上に置けるコンパクトサイズで、生活に自然と溶け込むデザインを追求しており、完成後は自社ECサイトでの販売を見据えています。

現段階では、農業や空き家活用に関心を持つ方々が主な利用者ですが、社会が課題解決を求めるタイミングで「確かな選択肢」として届けられるよう、装置のデザイン性向上や栽培技術のブラッシュアップに、今後も力を注いでいきます。

<リンク先>

・カクノウ株式会社(外部Web)

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