起業のアイディアを生み出そう!なぜなぜ法の正しい使い方!

INACOME

組織を作ってビジネスを行うという過程において、現場でのトラブルや思わぬ問題の発生はつきもの。再発を防ぐためにも、原因の解明は徹底的に行いたいですよね。今回はそうしたシチュエーションで役立つ、なぜなぜ法についてご紹介します。

なぜなぜ法とは

なぜなぜ法とは別名なぜなぜ分析とも呼ばれています。トヨタで用いられた生産方式の手法の一つとして有名な問題解決の仕方で、もしかすると聞いたことがあるという人もいるかもしれませんね。この方法だと専門的な知識がなくても議論を進めることができるので、多くの意見を取り入れて問題が発生した要因を追求していくことができます。パッと見ただけでは発見しづらい、問題の裏に隠れている本当の原因を、なぜなぜ法を使うとうまく引き出せるようになります。

なぜなぜ法はどういう時に使う?

仕事をする中で何らかのトラブルが発生した時、また営業の数値が思うように伸びず悩んでいる時など実に様々なシーンで使うことができます。グループはもちろん、一人で課題に向き合う際にも役立つ思考プロセスであると言えます。さらに、一見複雑に感じる問題に直面してもこのなぜなぜ法を使えば解決すべき核心の部分にまで深く切り込むことが可能です。どうも考えが浅い段階で止まってしまっていると思う時に、この方法を取り入れると意外な発見ができたりします。

なぜなぜ法の使い方

①まず、現段階で浮上している問題点を明確にします。分かりやすいように、「正月太り」を例にして考えてみます。
例)正月になると5kgは体重が増えてしまう

②「なぜその現象が起きたのか」考えます。
例)食べてばかりで動いていないから
家に食べるものがたくさんあるから◎
寒くて家から出て動く気力が起きないから

③いくつか出ていいた原因の中で追求すべきものを一つに絞り、「なぜその原因が発生したのか」考えます。
例)◎家に食べるものがたくさんあるから →お歳暮やクリスマスのお菓子の残りが大量にある

④こうした手順を繰り返し、「なぜ」をもとにした問いかけを3~5回繰り返します。

⑤そもそもの問題のもとになった原因が明確になっているはずです。
例)全部独り占めしようとしてしまうから(原因)→近所におすそ分けする習慣を作ればいいのでは?(解決方法)
例で挙げた「正月太り」は、一見すると運動不足やお歳暮が大量に送られてくるのが原因と捉えてしまいそうになりますよね。でも実は「独り占めしたい」という欲が原因ということが、なぜという問いかけを繰り返すことで分かりました。

まとめ

このように、なぜなぜ法は日常の何気ない問題や課題に対しても使うことができます。いつもは途中で思考をストップしてしまうような部分で、もう一歩、二歩と踏み込むことで根本的な原因を明らかにしていくのです。注意しておきたいのは、そもそもの課題が「なぜ」という問いかけが有効なものであるのか見極めておく必要があるということです。また、現時点で問題となっている事象を解決するにはどうすれば良いのかという視点を常に持っておくことも重要です。議論が複雑になってしまいそうな時は、なぜなぜ法と合わせてロジックツリーなどを用いても良いでしょう。

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