複数の課題に直面した時、一体どれから手を付けるべきか悩んだ経験はありませんか?今回はそんなあなたにセブンクロス法というものをご紹介します。これは課題の重要度を可視化し、それぞれに対応した解決策を導き出したい時に非常に有効な方法です。普段アイディアを出す時におなじみの「ブレインストーミング」に、ちょっとしたひと手間を加えるだけでできてしまいます。では早速、そのセブンクロス法について詳しく見ていきましょう。
セブンクロス法は、ビジネスコンサルタントとしてアメリカで活躍するカール・グレゴリーという人物によって考えられたデータ整理法の一つです。もともと、ブレインストーミングなどで多くの意見が出た際に、それを分かりやすく整理するために作り出されたものです。メンバー同士で課題解決に向けて共通認識を作っていくためにはぴったりな思考方法であると言えます。
チームや組織の中で今解決すべき課題はどれか、優先度を正しく理解したい時に使うと良いでしょう。複数人で行うので情報の理解と共有も同時にできるのもセブンクロス法の便利なポイントです。また、課題が明確でない時に多くの意見の中から問題点を見つけたいという場合、セブンクロス法を用いると議論がスムーズになります。結果として何を一番最初に解決すべきかが明示され、メンバー全体が行動を起こしやすくなるというわけです。
①まずは議論すべきテーマや問題点を決め、小さめのカードに記入します。ホワイトボードなどあある場合は、ポストイットを使うと便利です。
②その時出た問題点のカテゴリーをざっくりと7つに分けます。
③問題点を重要なものから順に、右から左へ横に並べていきます。
④次に各問題点における解決策を出し合います。この時議論は、重要度の高い順(右の項目)から行います。
⑤出てきた解決策を重要な順に7つ、それぞれの問題の下へ縦に並べます。
⑥特に重要な項目が左上に集中した表が完成します。
いかがでしたか?ビジネスを進めていくと、直面する問題や課題というものは決して一つではありません。そんな時はあれもこれも慌てるのではなく、まずは優先順位を決めることが大切です。自分では重要と思っていたことよりも先に解決すべき課題が埋もれていた……というのはよくある話。仲間との話し合いをもとに問題点を1つずつ消化していくことが、事業の成長には遠回りのようで一番の近道だったりします。特に、焦って余裕がなくなりかけている、事業が行き詰まっているという方は、一度ミーティングなどにセブンクロス法を取り入れてみてはいかがでしょうか。