イノベーション論「イノベーションを軸にした経営の重要性と、新製品・サービス開発の基本」

デザイン学やイノベーション学の発展により、現代ではよい製品・サービスそしてビジネスモデルのデザイン理論・手法が急速に整備しつつあります。本講義ではワークショップ形式でそれらの理論・手法の習得を目指します。 【講師プロフィール】 大阪大学大学院経済学研究科准教授。1982年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了経済学博士(2009年)。専門はイノベーション・マネジメント、経営戦略論、国際経営論。 ■主な業績 1)Balancing formal and social influences toward organizational cultural crossvergence.EAMSA Best Paper Award 2016. 2)Should Japanese Multinationals Change their Original Business Style in Emerging Markets? AJBS Best Paper Award 2016. ■著作 テキストブック『はじめての国際経営』有斐閣,2015.好評発売中 ■教育活動:イノベーション、変革の種を撒くことをライフワークとする。大阪大学、立命館大学、BOND-BBT MBA、日本生産性本部、各種企業研修等でイノベーション、経営戦略改革の実践的手法の教育・指導にあたる。 【サマリー】 ★今の時代はイノベーションをベースにした商品・サービスを開発するのが正解 これまで時代はものづくりの時代(1920年代)、マーケティングの時代(1960年代)、金融の時代(1980年代)と移り変わってきた。 時代ごとで流行る要素が異なってきた。今の時代はイノベーションの時代だ。 より革新的なサービスが流行るようになった。人間本位のサービスと言い換えても良い。 ★イノベーションをベースにした商品・サービスの3つのシンプルな開発手順 ソーシャルニーズ⇒解決策⇒形への実装 必ずこの順番で行う。 ①ソーシャルニーズを書き出し、どのソーシャルニーズを満たす商品・サービスを開発するかを決める。 ②ソーシャルニーズを満たすための商品・サービスを通じた具体的な解決策を検討する。 ③商品・サービスとして、顧客に提供するための具体的な形へと落とし込む。(商品のデザイン、キャッチコピー、内容、金額など) ソーシャルニーズとは、その商品・サービスが社会的に価値があるかどうかだ。例えば、商品がエコかどうかは一見顧客にとって直接的には価値がないように思えるかもしれないが、エコそのものが社会的に求められていることであれば、エコもソーシャルニーズに入るということだ。その他にも、安い、高級感がある、使いやすい、権威付けがされている(有名人が使っている、●●博士が推奨等)、安全、かわいい、などたくさんあげられる。

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